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日本は「パンとサーカス」の国

2月に入ってからというもの、東京オリンピック組織委員会の森会長の失言を巡る問題ばかりが、テレビで流れていました。

夜のニュース番組を見るたびに、同じことを取り上げていましたから、昼間のワイドショーなんかも、そのことで一色に染まっていたのでしょう。

個人的は、あまり興味はなかったのですが(そもそも東京オリンピック自体どうでもいい)、否応なく見聞きすることになってしまい、ウンザリしてました。

そして、つくづく「みんなヒマなんだなあ」と思っていました。結局これも、ヒマつぶしとしての見世物:「パンとサーカス」の1つなんだと思った次第です。

99%の人には関係ない話

「世界から見て恥ずかしい」とか、「オリンピック精神に反している」とか、芸能人やスポーツ選手が我も我も意見を言っていましたね。そして、街頭インタビューでも一般庶民からも同じような意見が出てきます。こうして世論は作られるんですね。

「善と悪」の構図がはっきりすると、もうみんな勝ち馬に乗らんとする感じになって、やっぱり森会長は辞任。

それで終わるのかと思いきや、今度は次期会長を巡るドタバタがテレビや新聞で踊ります・・・今度は、新会長の決め方が透明性がないとかかんとか・・・まあ、これくらいにしておきましょう。

それにしても、みんな「まじめに」意見を言っていますねぇ。私には、これがあまり理解できないのです。東京オリンピック組織委員会の会長に誰がなろうが、99%の人の人生には何の関係もありません。

それなのに、まるで我がことのように憂い、怒る人々の感覚がどうにもわからないのです。そんなことを考えるよりは、自分の人生の心配をしたほうがいいのではないか?と思うのですが、どうでしょう。

結局ヒマつぶし

みんななぜこんなに新聞やテレビで取り上げられたり、議論をするのかというと、「ヒマつぶし」でしかないのです。エンターテインメントのひとつと言ってもよい。

芸能人の不倫の話とか、コロナを巡るワイドショーとかもそうですよね。みんな何か「変わったネタ」「おもしろいネタ」を探して、それを見つけるとみんなして飛びつくというのが、この麗しい大和の国の人々なんですねぇ。

大和の国の人々は、政府に対して「早く給付金を出せ」「あれをしろ、これをしろ」と「パン」の給付を求め、一方ではこういった見世物「サーカス」を見てヒマつぶしを行っているのです。

みんな忙しい忙しいという割には、こうした「どうでもよいこと」に熱中している。

人生の時間は限られていること、そして50億年もすれば地球自体がなくなってしまうことを考えれば、そうしたどうでもよいことに時間を取っていることが虚しくならないのか不思議なのです。

まあ、私も他人の時間の使い方を心配することもないですね。それこそ、究極的にどうでもよいこと。私にとって重要なのは、セミリタイアを実現して貴重な人生の時間を大切に使うことなのですから。

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