資産5000万円を持つ引きこもりになりたい
近頃、「引きこもり」がクローズアップされています。50代の引きこもりの男が小学生などを次々に殺傷するというショッキングな出来事がきっかけです。
注目されている引きこもりですが、特に問題と見られているのは40歳以上の中高年の引きこもりです。5080問題という言葉もよく聞きます。
要は、50代の引きこもりの子供とその80代の親で、親が生きているうちは年金などで生活できていますが、亡くなってしまうとどうにもできなくなるということ。
実は私も引きこもり願望があります。引きこもりというよりは「隠遁」と言ったほうが正確かもしれません。できれば、人と関わらずに生きていきたい。私は人間が嫌いなのです。今の生活も会社に行っている以外は、ほぼ引きこもりのようなものです。
それがセミリタイアしたいという思いの一端でもあるのですが、引きこもりと違うところは、自活できる「資産」を持つつもりだということです。
引きこもりと隠遁の違いとは?
そもそも、引きこもりの定義とはなんなのでしょうか。
厚生労働省のホームページによると、
「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」を「ひきこもり」と呼んでいます。 「ひきこもり」は、単一の疾患や障害の概念ではなく、様々な要因が背景になって生じます。ひきこもりのいる世帯数は、約32万世帯とされています。
とのこと。
引きこもりと似たような概念として「隠遁」というものもあります。
辞書によると、
世事を逃れ、隠れ住むこと。
この意味では、「引きこもり」も隠遁の一種とも言える。しかし、イメージは大きく違うのではないでしょうか。
「隠遁」のほうは、大なり小なり功を残した人が、あえて社会から離れて静かな生活を求めるといった感じがします。
例えば、「ライ麦畑でつかまえて」という青春小説で有名なサリンジャーは、文学的成功のあと40代のころ、自宅の周りに高い壁を築いて閉じこもっています。
また、往年の女優、原節子(最近は知っている人も少ない?)も晩年は鎌倉の自宅に閉じこもっていたようです。
引きこもりも隠遁も、社会や人間がイヤになって自宅(自室)に閉じこもるという点では同じですが、引きこもりが経済的に親などに依存しているのに対して、隠遁は経済的に自己完結しているところが違うところではないかと思います。
しかし、何も隠遁が成功者のみに許された生き方ではありません。平凡なサラリーマンにもできるはずです。いや、平凡なサラリーマンが努力して獲得するからこそ価値があると思うのです。
セミリタイアという「半隠遁」を目指す
私の理想を言えば、一切仕事などをしない完全なリタイアをしたいと思っています。そして、できるだけ人と関わらず生きていきたい。ほぼ引きこもりと言ってもよいでしょう。
そんな寂しいことを言うなよという人もいるかもしれませんが、私にとってはこれが一番快適だと思います。
ただし、これはなかなか難しい。なぜなら、生活するための資産が足りないからです。昨今話題の引きこもりもそこが問題となっているのです。そこで、次善の策が「セミリタイア」というわけです。
"セミ"とありますから、完全にリタイアするわけではありません。パートやアルバイトなどを少しやることになるでしょう。そうやって、生活費を少し補ってなるだけで、セミリタイアできる可能性はぐっと高まります。
会社に縛られることはありませんから、濃厚な人間関係からも離れられます。自由な時間も増えることでしょう。
そうやって、少し社会から距離を置くこと、それが「半隠遁」であり「人生を半分降りる」ということなのです。
"セミ"引きこもりとも言えますが、引きこもりと違うところは、自分の生活を維持できるだけの資産を持ってから実行するということです。
ですので、資産ができるまでは、嫌だ嫌だと言いながら会社に行かなければなりません。40代でセミリタイアするには、最低でも5000万円ほどは必要だと思います。
そうすれば、引きこもりと違って、誰かに頼る必要もありませんし、迷惑をかけることもないでしょう。
隠遁という生き方もありではないか?
私は、お金があって働く必要がないのであれば、働く必要はないと思っています。そして、社会から適度な距離を置く。
私のような社会不適合な人間にとっても、社会の「健全な人たち」にとっても、お互いにそれが一番よい生き方だと思っています。
早くセミリタイアして隠遁生活がしたいと思います。それを可能にするだけの資産を築き、自己責任の下で、誰にも迷惑をかけずに実行するつもりです。それを目指して日々乗り越えていきたいと思います。
私が「人間が嫌い」な理由です。
https://tiberius-caesar.com/ningengirai-semiritaia
中高年の引きこもりは、深刻な問題ですが、解決方法はないと思います。