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【IPO】SMBC日興証券の抽選方法が変更になりステージ制を導入!

IPO投資といえば、新規公開株を取得し、上場に合わせて初値で売却することで利益を得る投資法です。

新規上場する株は、初値で公募価格を上回ることが多く、利益を得られる可能性が高いのです。(もちろん、銘柄によっては公募価格割れするものもあります。2018年のソフトバンクは記憶に新しいですね)

ただ、問題は新規公開株は証券会社の抽選に応募して、当選しなければ取得することができません。これがなかなか当選しないのです。

そこで、当選確率を上げるために、多くの証券会社に口座を開設して応募するわけですが、IPO投資をするにあたって、口座開設が必須といわれるSMBC日興証券の抽選方法が変更になるというニュースがありました。

新たに「ステージ制」を導入するということらしいのですが、どういう仕組みなのでしょう。これまでと当選確率が変わってくるのでしょうか。

従来の抽選方法は?

これまでのSMBC日興証券の抽選方法を確認しておきましょう。

これまでは、SMBC日興証券が顧客に配分する数量のおよそ10%をネット抽選にまわしており、その中で1人1票の抽選を実施していました。

つまり、口座に預け入れしている金額の多寡に関わらず、1人1票の同一条件・同一確率の「同率抽選」をしていたというわけです。

ネット証券大手のSBI証券では、預け入れ資産の多い方が当選しやすい仕組みになっていたりしますので、その点SMBC日興証券はあまりお金がない人にも平等にチャンスを与えてくれる証券会社だったということですね。

しかも、SMBC日興証券は大手証券会社で、IPOの幹事を務めることが多く新規公開株の割り当ても多く持っていることが多いです。ですので、完全抽選にまわるのが10%ととはいえ、絶対数が大きくなる(つまり当たる人が多くなる)ので、IPO投資をするにあたっては、必須の証券会社と言われるのです。

新しい抽選方法は?

では、今後導入されるという新しい抽選方法とはどんなものなのでしょう。

SMBC日興証券のホームページにプレスリリースが出ておりました。

ダイレクトコース限定 『IPO優遇特典』導入のお知らせ

それによると、ポイントは以下の通りです。

同率抽選は変わらず行う
同率抽選の落選者を対象に「ステージ別抽選」を導入
ステージは、預かり資産残高に応じて4つに分類
同率抽選とは別に5%の枠を設ける

 

簡単に言えば、「敗者復活枠」を設けるといったところでしょうか。ちなみにステージですが、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の4つ分類されていて、それぞれ預け入れ残高に応じて分類されます。

判定条件 ブロンズ シルバー ゴールド プラチナ
新規口座開設 3カ月以内
資産残高 250万円 1000万円 3000万円 5000万円
信用取引建玉金額 250万円 1000万円 3000万円 5000万円
抽選票数 1票 5票 15票 25票

※条件は、「かつ」ではなく「または」、資産残高・信用取引建玉金額は月末残高3カ月平均

こんな感じになっていて、最高ランクのプラチナであれば、最大25倍の確率で当選しやすくなるということですね。

ただ、見ていただくとわかるとおり、条件を達成するのは難しそうですね。唯一ブロンズランクについては、新規口座開設から3カ月でOKのようですが、私のようにすでに口座を開設している場合は、対象になりません(残念!)

あからさまにお金持ち優遇のシステムですね。そんなお金があるならIPOとかしなくてもよいのではと思ってしまいます。それに、そんな大口の顧客であれば、店頭配分でIPOを割り当ててもらえるんではないかと思ったりするのですが、どうなんでしょうね。

気になるのは、今までどおり「同率抽選」は行うとのことですが、ここの確率は変わらないのかということです。今回の「優遇特典」の枠は別に5%あるということなので、単純に考えると今までの「同率抽選」の中での確率は変わらないということになります。つまり、ネット抽選にまわる数量が10%→15%になると考えればよいのかなと思うのですが、実際がどうかは分かりません。

庶民にはあまり関係なさそうな仕組みです

ということで、SMBC日興証券の新しいIPOの抽選方法ですが、一般庶民レベルではあまり関係なさそうな仕組みのようです。

新規口座開設3カ月以内か、最低でも250万円を預け入れしておかないと恩恵を受けることはできないようです。

幸いにもこれまでの完全平等の抽選枠は、そのまま維持されるらしいので、これまで通り、運だめしのつもりで、応募を続けたいと思います。