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実家暮らしこそセミリタイアへの近道である理由

セミリタイアする上で、考えなければならないのが「住宅問題」です。これについて、どのような選択をするのかによって、セミリタイアの計画設定が大きく変わってきます。

「賃貸」か「持家」か「実家」か

住宅についての選択肢は、3つあると思います。

  1. 賃貸
  2. 持家
  3. 実家

このうちどれを選択するか、それが問題となり、人生設計が大きく変わってきます

賃貸を選択した場合は、毎月「家賃」を払い続けなくてはなりません。また、持家を選択した場合でも、一括で持家を買うことができる人は、ほとんどいないでしょうから(それぐらいの資産があれば、もうセミリタイアしてもいいかも)、住宅ローンを組んで、毎月返済していくことになります。

賃貸でも持家でも、住宅の固定費用がかかることでは変わりません。「リース」しているか、「割賦」で買っているかの違いでしかないのです。経済学的に考えれば、どちらの行為も優劣がない地点で均衡しているはずなので(どちらかが有利ならみんなそちらを選択し、もう一方は淘汰されているはず)、実は「賃貸」VS「持家」は、結論が出ないことは、最初から明らかなのです。

賃貸と持家の議論については、またの機会に検討したいと思いますが、いずれにせよ、住宅費をどうするかは、セミリタイアへ向けた資産形成及びセミリタイア後の生活において大きな問題なのです。

「実家」という選択肢

では、「実家」暮らしは、どうでしょうか。実家は、親の持家になります。先祖代々受け継いでいる家の場合もあるでしょうし、親がローンで買った家(返済中or完済済)の場合もあるでしょう。

いずれにせよ、親の資産であることは間違いありません。そこに住まわせてもらっているのですから、家にいくらかお金を入れるのは、社会人であれば当然と考えられます。しかし、その金額は普通に部屋を借りた場合に比べれば、格段に「安い」金額にしてもらえます(交渉次第?)。しかも、食事や家事なども一部してもらえたりします。

つまり、実家暮らしというのは、格安の金額で、「家・家事・食事つき」の生活ができるということなのです(親に感謝を忘れずに!!)

パラサイトシングルは、最も「経済合理的選択」

社会人になっても、実家暮らしをしている人を俗に「パラサイトシングル」と呼びます。親に「寄生」して生きている独身者(そのままですね)

この言葉には、社会人になっても親と同居してるなんて「ダセー」みたいな意味が含意されているように思います。

でも、この日本で、世界的にも住居費が高いと言われる日本で、一人暮らしをするのは、実は大変な「贅沢」なのです。海外では、親と同居するのは普通で、結婚して初めて家を出るというのが、スタンダードなんだとか。

経済学的に考えれば、複数人でシェアして、生活費を下げるというのは、とても「経済合理的」行動なのです。

周りを気にせず「パラサイト」します

かくいう私も現在「実家暮らし」です。家には、月3万円を入れています。かなり格安だと思います。社会人になってからずっとこの金額です。そろそろ値上げもあるかと思いつつもこの状態です。

もし、部屋を借りて一人暮らしをすれば、家賃やなんやかんやで、月7~8万円くらいは住居費だけでもかかるでしょうから、かなり違います。

月5万円の差とすれば、年間60万円、5年で300万円もの違いになります。

実家暮らしでなければ、現在の貯金額には到底達していなかったでしょう。

実家暮らしというのは、親からの「生前贈与」と考えることもできます。本来かかるはずの生活費の一部を親から「贈与」されているというわけです。将来いずれ「相続」するはずのものをちょっとずつもらっている、そんな理解もすることができます。

セミリタイアする上では、いかに早く資産形成するかが大事になってきます。そのために、親の力を借りるというのも一つの手だと思っています。私は、周りにどう思われようとも、セミリタイア計画の実現のために「パラサイト」するつもりです。

家においてもらっているというのは、本当に「親」に感謝すべきことですし、恵まれていると思います。ただ、「セミリタイア」したいということは、まだ伝えていません。家においておいた結末が、「セミリタイア」になったとき、どんな感想を持つか・・・

それに、いつまで家においておいてもらえるのか、30歳くらいになったら、さすがに追い出されるかも・・・