セミリタイア生活は健康によくないのか?
誰もが気になる「健康」問題。セミリタイア生活でも例外ではありません。セミリタイア生活においては、なるべく計画外の支出はしたくないものです。その意味で、健康で問題なく過ごすに越したことはありません。
ところで、気になるのはセミリタイア生活そのものは、果たして健康にプラスなのかマイナスなのかということ。
今回は、セミリタイア生活と健康について考えてみたいと思います。
健康にとってプラスと考えられること
すべてのことには、プラス面とマイナス面があります。
まずはセミリタイア生活の健康へのプラス面について考えてみましょう。
①精神面でのプラス
まず、何と言っても精神面でのプラスは大きいと思います。
セミリタイアすれば、嫌な会社に行かなくてもよいのです。毎日、毎日、上司や同僚に会う必要もなく、スケジュールや期限に追われることもありません。
毎朝、毎朝、満員で不快な通勤電車に乗る必要もありません。
会社を辞めるだけで、人生におけるストレスの大部分が解消されるような気がする。その意味で、精神面の健康はセミリタイアによってかなりのプラスをもたらしてくれるでしょう。
②身体面でのプラス
次に身体面でのプラスを考えてみます。
セミリタイアしたあとは、基本的に自炊になると思います。時間もできますし、食費を抑えるためにも、自然と自炊がスタンダードになるでしょう。
そうなれば、当然のことながら、外食やコンビニ弁当、カップめんばかり食べるような食生活に比べれば、栄養バランスのとれた食事ができるでしょう。
時間的余裕が、健康にも資するという一例ではないかと思います。もちろん、栄養バランスに気を付けた食事を続けるということが必須になりますが。
健康にとってマイナス?と考えられること
次に、マイナス面について考えてみましょう。
①精神面でのマイナス
セミリタイアしたあとに、精神面でマイナスなことがあるだろうかと考えてみましたが、強いていえば次のことが考えられます。
人間というのは、時間ができると哲学的なことを考えるようになります。例えば、人生の意味とか生死の意味とかいったことです。
「自分の人生はこれでよかったのだろうか?」とか、「人生の選択はこれでよかったのだろうか?」といったことを考える機会が増えるような気がする。
古代ギリシアで哲学が盛んになったのは、かれらが労働から解放されていたためです。労働は奴隷にさせていましたからね。やることがなくなった貴族は、政治をやったり哲学をやっていたわけです。
セミリタイア生活でもそれに近い状況になるのではないかと考えられます。それに、セミリタイアするような人は、元々人生とか生きる意味といったことを考えていると思うのでなおさらです。
会社に行っているときは、毎日の仕事をこなすことで精いっぱいで余計なことを考えるヒマがありませんからね。
人間が働く理由は、生活の糧を得るというのが一番大きなものですが、変なことを考えないようにさせるためなのかも。
パスカルもこう言っています。
気を紛らすこと。人間は、死と不幸と無知とを癒すことができなかったので、幸福になるために、 それらのことについて考えないことにした。
鬱っぽくなってしまうかもしれませんが、しかし、人生の意味を考えることでより豊かな人生を送ることができるかもしれません。要は、バランスの問題ですね。
②身体面でもマイナス
身体面でのマイナスと考えれることは、身体面での衰えです。からだは使わなければなまってしまいます。
セミリタイア後は、責任のある大きな仕事をする機会はないでしょうから、「頭」をつかう機会が減ります。せっかくセミリタイアしたのに、早々に認知症になったりしたら、イヤです。
生活に張りをもたらすためにも、なにかしらの活動はしたほうがよさそうです。例えば、何かのクラブに入るとか。
あとは、本当にからだの衰えですね。通勤や外回り、出張などで歩いたりすることもなくなりますし、仕事をしていたころにくらべて活動範囲が狭くなると思います。そうなれば、自然とからだの筋力が低下してくる。
セミリタイア後も健康のために、からだを鍛えることは必要でしょう。
セミリタイア後も健康管理は優先度高し!
セミリタイアで気になるのは、お金の問題です。セミリタイアとは所詮はお金の問題と言ってもよいくらいです。
ただ、健康もお金の問題に劣らず重要だと思います。
お金(資産)の管理が継続的に必要なように、健康の管理もセミリタイア生活では継続的に必要になります。
お金の管理ができるひとであれば、健康の管理もきっとできるはずです。