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みんながセミリタイアすると社会が成り立たなくなる・・・心配はない

セミリタイアというものが世の中に広まっているとは思いませんが、仮にセミリタイアする人が増えるとどうなるのでしょうか。

みんながみんなセミリタイアなんてすると、社会が成り立たなくなるという批判はありそうです。

みんながセミリタイアしてしまうと、社会の生産性は限りなく低下し(実は今でも相当低いのですが)、効率性も極小まで低下し、確かに困ったことにはなりそうです。

だから、そんな身勝手なことは軽々に許されないと言われそうです。セミリタイアというものが究極のエゴの実現であることは自覚しているので、罪の意識を噛みしめながら(?)セミリタイアするしかないのでしょうか。

https://tiberius-caesar.com/kyukyoku-ego-semiritaia

しかし、ご安心を。これこそ、杞憂というもの。なぜなら、国民の99%以上は、セミリタイアという願望すら持っていないからです。

セミリタイアしたい人の割合は、0.1%!?

セミリタイアをしている人、あるいはしたいと思っている人はどれくらいいるのでしょう。

こんな統計調査は、まずありませんので、別の方法で算出してみましょう。

そこで、思いついたのが「ブログ」の数です。私も登録している「にほんブログ村」には、多くのブログが登録されています。様々なジャンルのブログが、登録されていますから、ある意味で日本の縮図とも言えるでしょう。

ブログ村のカテゴリーには、「セミリタイア生活」が存在しています。セミリタイアのカテゴリーに登録しているブログの数から、セミリタイアしている人、あるいはしたいと思っている人の割合を大まかに算出できるのではないかと考えたのです。

2019年9月現在でブログ村に登録されているブログの数は、972,605サイト。一方、「セミリタイア生活」カテゴリーに登録されているブログの数は、1,043サイト。割合にして、約0.1%です。

やや乱暴なやり方にはなりますが、日本の人口1億2000万人の0.1%とすると、セミリタイアしている人あるいはセミリタイア志願者は、12万人くらいということになります。

東京ドームの収容人数が5万5000人ですから、日本中のセミリタイアした(したい)人を集めても、東京ドームが3個あれば十分収容できそうです。

仮に全員がセミリタイアしたとしても、それほど社会には影響なさそうです。

「オレ、正社員になる」・・・(?)

どうやら、セミリタイアというものは、日本においてはかなりのマイノリティーであることが改めて分かりました。

日本人の多くは、セミリタイアしたいという願望すら持っていないようです。もちろん、会社を辞めたいという人は多いでしょうが、そこから一歩思考を前進させる人は少ないのでしょう。

日本では、会社に勤めて、特に正規社員として働くことが「まとも」だという観念が根強い。

転職会社のCMで、イケメンのアイドルが「オレ、正社員になる」と爽やかな顔でのたまうものがあります。つまり、正社員になるということは、上の階級にランクアップしてバンザイということなのでしょう。

CMが示すように、日本では「正社員に上がる」などというフレーズが普通に使われます。

こういう観点からすれば、あえて正社員を辞めて下の階級にみずから「転落」するセミリタイアという概念が受け入れられないのも、もっともです。セミリタイアしたいという願望すら抱かないのでしょう。

とはいえ、正社員になるということは、サービス残業を強いられるなど、実は「奴隷」の身分になることにほかなりません。階級が上がったと思ったら、実は奴隷になっていたというのは、皮肉です。

ニーチェもこう言っています。

『あらゆる人間は、いかなる時代におけるのと同じく、現在でも奴隷と自由人に分かれる。自分の一日の三分の二を自己のために持っていない者は奴隷である。』

安心してセミリタイアしよう

このように、日本ではセミリタイアというのは、少数派です。現在でも、人口に占める割合はほとんど小さく、社会への影響は少なそうです。

さらに、日本的雇用環境からして、人々は正社員になりたがっているようですので、社会が成り立たなくなる可能性は限りなく低い。

また、社会に貢献したい・役に立ちたいという人は、この麗しき大和の国にはたくさんいるようですので、それは彼らに任せましょう。

どうやら、社会が崩壊することを心配せずに、そして、罪の意識を持つまでもなく、安心してセミリタイアできそうです。よかった。