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楽天証券のIPO申込手続きの方法と注意点を解説します

IPOは、いわば「宝くじ」のようなもので、当選することができれば、かなり高い確率で利益を得ることができます。

もちろん、2018年末のソフトバンクのように期待されながらも、公募価格割れしてしまうものもありますが・・・

総合的にみれば、ほぼノーリスクで(本物の宝くじと違って申込自体にお金は不要です。)リターンを得ることが期待できるのがIPOなのです。

とはいえ、当選しなくては始まらないので、私も複数の証券会社からせっせと申込をしております。今回は、楽天証券のIPOの申込方法と注意点について書いていきたいと思います。楽天証券のIPOの申込手続きは、他の証券会社と少し違って手間がかかるので注意が必要なのです。

申込は2回手続きが必要です

楽天証券のIPOの手続きは「2回」申込みの手続きをする必要があります。ほかの証券会社、例えばSBI証券やマネックス証券、SMBC日興証券などは手続きは1回で済むのですが、楽天証券の場合は、2回手続きをする必要があります。

まず、①ブックビルディングをします。

ブックビルディングとは、「需要申告」のことで、この金額でこれくらい買いたいです!というのを申し出ることですね。

ブックビルディング期間が終了したあとに、②購入申込をします。

この第2ステップに行くためには、必ず①のブックビルディングをしておくことが必要です。ブックビルディングを忘れてしまうと、購入申込はできないので注意しましょう。ここで、改めて購入の意思表示をすることになります。

他の多くの証券会社では、ブックビルディングをした段階で抽選が行われ、当選した場合のみ購入手続きができます。

一方、楽天証券の場合は、購入申込をしたあとに抽選が行われるのです。つまり、抽選のタイミングが後ろになっているということですね。

楽天証券】ブックビルディング→購入申込→抽選

ついうっかり、2回目の購入申し込みを忘れないように気をつけないといけませんね。

マネーブリッジには対応していません

楽天証券楽天銀行の口座をそれぞれ持っていると、マネーブリッジの設定をすることができます。

これは、楽天証券楽天銀行でお金を「共有」しているような形になり、楽天証券の口座にお金が入っていなくても、楽天銀行の口座にあるお金を使って、株や投資信託を買うことができるのです。

また、マネーブリッジの設定をしていると楽天銀行金利が0.1%になるので、この点でもオトクです。

通常の投資信託の積立などでは、このマネーブリッジの設定を使っていて問題ないのですが、IPOに参加するときには注意が必要です。

IPOに参加する際は、①ブックビルディング、②購入申込のそれぞれのタイミングで、IPO相当分の買い付け余力が必要になるのですが、これはマネーブリッジには対応していないのです。つまり、いくら楽天銀行側にお金があっても、それをIPO用の買い付け余力としてはカウントしてくれないのです。

ですので、IPOの手続きをするときは、「らくらく入金」などを使って楽天銀行から楽天証券にお金を移したうえで、手続きをすることになります。「らくらく入金」は一度設定しておけば、次からは暗証番号だけ入れれば即時で移動できますので、おすすめです。

この点が、ちょっと「面倒くさい」ところですかね。しかも、①ブックビルディング時に入金して手続きをして、ブックビルディング期間が終わると資金拘束が解除されるので、そのお金が自動的に楽天銀行側に戻ります(マネースイープ機能)。そして、次の②購入申込のときに、また証券口座へ入金手続きをして・・・という形になります。

うーん、楽天さんどうにかなりませんかね~っという感じです。マネーブリッジと似たような仕組みがあるSBI証券の「ハイブリッド預金」は、いちいち証券会社側の口座に移さなくてもIPO申込ができるんですけどね・・・

うっかり手続きを忘れないように!

楽天証券のIPOの特徴はなんといっても、手続きが2回必要だということです。うっかり忘れそうで怖いですね。

楽天証券でのIPOの取り扱いは、さほど多くないのですが、今後力を入れていくようですし、参加する機会が増えそうですね。今後、手続きが簡素化されるとなお、よいのですが・・・