世界に分散投資をする場合の地域別の割合はどうすべきか
タマゴは一つのカゴに盛るな
「タマゴを一つのカゴに盛るな」とは?
この格言は、投資をする上で、よく言われる格言です。
その心は、タマゴを一つのカゴに盛っていた場合、そのカゴを誤って落としてしまうと、カゴに乗っていたほぼすべてのタマゴが割れてしまいます。
そうではなく、複数のカゴに分けて盛っておけば、万が一、そのうちのどれかのカゴを落としてしまっても、被害はそのカゴのタマゴだけで、そのほかのカゴに乗せていたタマゴは無事、ということなのです。
つまり、ここでいう「タマゴ」=「資産」と考えて、持っている資産を複数の形で保有することで、リスクを抑えましょうということです。簡単ですね。
「タマゴの盛り方」もいろいろある
で、「タマゴの盛り方ですが」、例えば、「現預金」「株式」「債権」「不動産」「金(きん)」・・・などなど、いろいろと分けることができます。
昨年に話題となった「仮想通貨」もこの資産の分散先に入るかもしれませんが、現在は、まだ資産運用先としては、不安定なのでやめておいたほうがよいかもしれません。
そして、各人がそれぞれのリスクに応じて、資産割合を決めて保有するのです。
また、「現預金」のアセットクラスでも、「円」「ドル」「ユーロ」などに分散することもできますし、「株式」のクラスでも、一つの会社の株だけ買うのではなく、「業種ごと」「投資先の地域(日本、アメリカ、新興国)」など、さらに細かく分散することができます。
株式の分散はどのようにすべきか、私の場合
このなかで、株式クラスの分散について、私の場合をご紹介したいと思います。
私は、「インデックス投資」を行っており、株式市場全体に広く投資をする形になっていますので、すでにかなり分散していることになります。
ですので、投資先の会社の「業種」や会社の「規模(大型株、中小株)」などは、考える必要がありません。すでに、購入している投資信託の中に網羅されているからです。投資信託を買うだけで、分散投資が簡単にできるのは、便利ですね。
そこで、考える必要があるのが、投資先の「地域」です。「日本」「アメリカ」「ヨーロッパ」、はたまた「新興国」など、それぞれどのくらいの割合にすればよいのでしょうか。私も、投資を始めたころに、ここに一番悩みました。
参考に読んだ書籍や、いろいろな方のブログを見て、これがいいなあと思っても、別のブログを見ると、やっぱりこっちのほうがいいかも、なんてフラフラしておりました。
中には、アメリカに投資しておけばOKという方も、かなりおられて、私もアメリカに集中したほうがよいかもと、かなり思っていた時期もあります。なんせ、世界の株式の約6割くらいは、アメリカ市場ですし、ということは世界経済は、アメリカ次第ということで、世界に分散するのも、アメリカだけ投資するのも、実はそんなに変わらないという理屈です。実は、今もそうしたほうがよいのではと思っているくらいなのです。
結論:こうなりました
いろいろと試行錯誤した結果、私の結論はこうなりました。
〇世界に分散する(アメリカに集中はしない)
- 現在は、アメリカ市場の一人勝ちみたいになっていますが、過去には不調だった時期もあること。
- 新興国市場もこれから伸びてくると思うため、こちらにもある程度投資しておきたいから)
- 通貨を分散したいから。いろいろな地域に投資することで、間接的に通貨も分散することができます。円、ドル、ユーロ、元など。これも、「タマゴ」を複数のカゴに盛ることになります。
〇アメリカ:先進国(日米除く):日本:新興国=7:1:1:1
- この割合にしたのは、分散しつつも、やはり世界経済の中心であるアメリカに多く投資したいという思いがあるからです。アメリカ集中でよいという方もいるくらいですので。
- 世界の株式市場の割合にほぼ等しくすることができます。本当は、アメリカが60~65%くらいですので、アメリカがすこし多めになっていますが、世界の市場の割合は、ほぼ上記の割合になっています。ですので、インデックス投資の最も効率的なポートフォリオである「世界経済そのもの」に投資することになります。
まとめ:シンプルに考えよう
いろいろと考えた挙句、世界市場そのものの割合にするという、シンプルな結論に至りました。最後まで、アメリカ市場集中にするか悩みましたが、やはり最後は「タマゴは一つのカゴに盛るな」の原則に立ち返り、世界に広く分散させることにしました。
ただ、「タマゴを分散して盛る」ことは、よいことばかりではありません。
リスクを抑えられるかわりに、リターンの期待は小さくなってしまいます。私の場合も、アメリカ集中よりは、リターンが落ちる可能性が高いかもしれません。まあ、そこは、「安心」のための「保険料」と考えています。
まあ、最後は、個人の「好み」の問題だと思います。
私が、上記の割合に基づいて、どのようなファンドに投資しているかは、またの機会にご紹介したいと思います。