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新NISAは2階建てになり、ますます分かりにくくなりそうです

先日、与党の税制大綱が決定されたとの報道がありました。

私が注目していたのは、当然のことながら「NISA」がどうなるのかということです。

現行の「一般NISA」は2023年までとなっていますが、それがどうなるのか。そして、「つみたてNISA」との一本化という話になるのか、ということに注目していました。

https://tiberius-caesar.com/nisa-ipponka

報道によると、結局「一本化」はされず(方向性は一本化?)、現行一般NISAに代わって、新NISAの制度が創設されるとのこと。

しかし、その内容が「?」でしたね。

新NISAは「2階建」構造に!

新聞の記事によると、新NISAは「2階建」構造になるとのこと。

1階部分として「つみたて枠」と、2階部分の「成長枠」が設けられます。このうち、2階部分の「成長枠」がいわゆる現行NISA相当らしい。

そして、制度改正の目玉(と思われる)が、1階の「つみたて枠」です。

この部分で投資できるのは、リスクが低い投資信託などに限定されていて、この枠を使わないと、2階部分(上場株式等が買える)が使えないらしい。

それぞれの投資上限額は、「つみたて枠」が20万円、「成長枠」が102万円(102?)とのこと。そして、非課税期間は現行と同じ5年間。

1階部分を作った意図は、長期投資をしてほしいということらしいです。

でも、正直な印象としては「うーん、わかりにくい!」って感じですかね。

つみたてNISAと併用可でよかったのでは?

別にわざわざ2階建てにしなくても、「つみたてNISA」と併用できるようにすればよかったのでは?と思います。

長期投資という意味では、つみたてNISAがあるのですから、その利用を促進するのが本来のあり方ではないでしょうか。

新NISAのつみたて枠はたかだか20万円ですし、非課税期間も5年間では、とても長期投資用とはいえないと思います。

そんなことなら、つみたてNISAを利用していないと、一般NISA枠が使えないというのでもよかったのでは?と思ってしまいます。

20万円も40万円(つみたてNISA)もさして大きな差があるわけではないのですから。余計に制度をややこしくしている面は否めないでしょう。

それに、1階部分を利用していることが前提ということですが、100円でも使っていればいいのか、それとも半分は使わないといけないのかも判然としません。

そして、個人的にとても気になったのが、2階部分の上限額が「102万円」だったことです。

半端な2万円ってなんなんでしょう。12(ヵ月)で割り切れる数字ではないですし・・・謎ですね。

頭がいい人が考えたはずなのに・・・

制度の利用を促進したいのであれば、制度の仕組みはシンプルなものにするべきです。

今回の税制大綱は、与党で決めたものですが、作成には官僚も入っているはずです。

日本で最高峰の頭脳(を持っているはず・・・)が集まっているはずなのに、出てきたのがなんと中途半端で、そしてややこしい制度なのでしょう。やはり、日本の将来には、あまり期待できませんね。

私は、このまま「つみたてNISA」での投資を続けるつもりなので、新NISAを使うことは、おそらくないと思います。

つみたてNISAと、一般枠が併用できるようになれば、是非使ってみたかったですけどね。

今回の税制大綱では、つみたてNISAの投資期間も20年が確保できるようになることも正式に決まったようです。が、疑問点もいくつかありますが、まだ詳細が分かりません。

https://tiberius-caesar.com/tsumitatenisa-gimontenn