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投資信託とETFの使い分けは?

インデックス投資を行う方法は、2つあります。それが、投資信託ETFです。今回は、私が購入している海外ETFについて、メリット・デメリットがありますが、私の場合の使い分けをご紹介します。

ETFとは?

そもそも、ETFとは何でしょうか。

Excbange Traded Fundsの略です。日本語では、上場投資信託とも呼ばれます。普通の投資信託は、その基準価額は一日に一度、株式市場の終了後に決まります。

一方、ETFの場合は、通常の株式と同じようにリアルタイムで取引され、取引時間中は、株式と同様に、値段が上下します。これが、「上場」投資信託と呼ばれる由縁です。そして、海外(アメリカなどで売買されている)ものを海外ETFと言います。国内にも、ETFはあります。

では、ETFのメリット・デメリットとはなんでしょうか。

ETFのメリット・デメリット

ETFメリットとしては、次のようなことが挙げられます。

  • 信託報酬が安い

保有している間にかかるのが信託報酬費用です。例えば、インデックス型の投資信託であれば、だいたい年に0.1%~0.2%くらいの信託報酬費用がかかりますが、海外ETFであれば、例えば、全世界に投資できるバンガード社の「VT」というETFであれば、0.04%です。かなり違いますね。保有している間ずっと係る経費ですので、安いに越したことはありません。投資期間が長期になればなるほど、差が出てくることになります。

  • いつでも売買できる

上場しているので、取引期間中であれば、その時点の価格で取引することができます。(アメリカ市場の場合は、日本時間の深夜になりますが・・・)

一方、デメリットとしては、

  • 買い付け時に手数料がかかる

投資信託では、「ノーロード」といって、購入手数料がかからないものがありますが、ETFの場合は、買い付けするたびに手数料がかかります。SBI証券で海外ETFを買う場合は、価格の0.45%(最低5ドル)かかります(NISA口座で買う場合は、無料になるようです)最低でも5ドルかかってしまうので、あまり一回の買い付け金額が小さいと手数料負担の割合が大きくなってしまいます。手数料負けしないためには、ある程度まとまった額を購入する必要があります。

  • 海外ETFの場合、ドルを用意する必要がある。

海外ETFアメリカ)を買う場合は、買い付けは当然のことながら、ドルで行われますので、ドルを用意する必要があります。SBI証券と連携している住信SBIネット銀行であれば、定期ドル積み立てで、1ドルあたり2銭の手数料がかかります。つまり、手数料を払い、ドルを用意して、SBI証券の口座に移す手間が必要です。

  • 買い付けが金額単位ではできない

投資信託では、100円単位で買い付けができますが、ETFの場合は、口数単位での取引となり、金額単位ではできません。

  • 自動積立ができない

ETFは自動積立ができませんので、手動で毎回手続きをする必要があります。ただ、最近SBI証券が積立のサービスを始めています。(2018年現在、SBI証券のみのサービスです)ただし、手動と同じく購入手数料は毎回かかります。

私の使い分け

このように、海外ETFは、買い付けに手間がかかります。その分、信託報酬は安いのですが、最近は、投資信託でも安いものが出ています。特に、eMaxis Slimシリーズなどは、業界最安値を常に目指すとしていて期待ができます。また、自動積立も気軽にできます。

ETFの買い付けの手間とコストを天秤にかけると、わざわざETFで買う必要はあまりないかもしれません。

また、楽天投資顧問団からは、間接的に海外ETFに投資できるファンドも用意されています。それが、楽天VT、楽天VTIなどです。間接的に買う形になるので、間に入る楽天の取り分が信託報酬に上乗せされるので、直接VTやVTIを買うよりは、信託報酬が高くなりますが、買い付けの手間を取ってくれていると思えば、そんなに気にするほどではないと思います。

この記事でも、eMaxis Slimシリーズと楽天について、紹介しています。

https://tiberius-caesar.com/toushishintaku-dore-index

では、わざわざ投資信託ではなく、ETFを買うメリットはあるのでしょうか。

それは、投資信託では買えない商品を買うことができるというものです。

私は、「HDV」という海外ETFを買っているのですが、これは、アメリカの高配当の株式で構成されたETFです。高い配当をもらえるファンドであり(3.5%くらい)、また不況に強いと言われる「生活必需品」や「ヘルスケア」のセクターの企業が多く構成されています。

こうした商品も買ってみたかったのですが、投資信託ではこうした商品は販売されていません。ですので、あえてETFという形で買う意味もあると思うのです。

まとめ

私のスタンスは、

投資信託で足りるものは投資信託で購入・積立をする。

投資信託では、買えないもの(相当するものがない、間接的に購入するものもない)場合には、ETFで購入する。

こんな感じです。HDVも年に2回、ボーナスが入った月に、まとめて買う計画としているので、そんなに手間でもありません。

参考になれば幸いです。