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IPO株の売り方は初値売りがいいのか指値売りがいいのか?

本日はダイコー通産という会社IPO株の上場日でした。

実はコツコツと応募していたIPOで、久しぶりに当選した銘柄で、どんな値段がつくのかとても楽しみにしていました。

https://tiberius-caesar.com/tousenn-2019-ipo

結局、初値(上場して初めてついた値段)は、それほど上がらなかったのですが、少しだけですが利益が出たのでラッキーというところです。

最近、疑問に思っているのがIPOで当選した銘柄は、初値で売るというのが定番なのですが、果たしてそれが一番よい方法なのだろうかということです。

ちょっとやり方を変えれば、利益を増やせそうな気もしていています。そこで、今回はIPO株の売り方について考えてみたいと思います。

ダイコー通産の場合は初値売りしたけど・・・

今日上場したダイコー通産は、公開価格が1,540円だったのですが、ついた初値は1,732円でした。

結果として、100株で約19,000円の利益となり税や手数料を差し引くと、純利益は約15,000円ほどになりました。願わくば、もう少し初値が上がってくれるとよかったなあというところですが、プラスになっただけありがたいものです。

この間のソフトバンクのIPOは、まさかの公募価格割れということで損を出してしましましたからね。それに比べれば、プラスでよかったです。

https://tiberius-caesar.com/softbank-joujou-ipo

ダイコー通産は初値は、1,700円ほどだったのですが、その後のチャートを調べてみますと、最も高い値段は1,900円くらいまで上がっていました。終値は1,800円くらい。

これを見ると結果論ですが、一番高い値段がついたところで売っていれば、4万円弱くらいの利益を出せた可能性もあったということですね。なんかちょっと悔しいですね。

ここで頭にもたげてくるのが、「初値売りは正しいのか?」ということです。

指値売りした方がいい?

株の売り方としては、「指値」で売るという方法があります。これは、「○○円」で売ります!というもので、設定しておくと市場で指定した値段になったときに初めて売りに出すという仕組みで、自分が売りたい値段で売ることができます。

初値売りの場合は、「成行」と呼ばれ、とにかく何円でもいいから売ります!という売り方です。ですので、市場で値段がついた瞬間(=初値)でポンと売ってしまうやり方です。これは、いったいいくらで売れるのかは分からないやり方になりますね。

例えば、今回のダイコー通産の場合であれば、「1,900円」と指定して売りに出していれば、最も大きな利益を得られたということですね。

これだけ見ると指値売りのほうがいいような気もしますが、デメリットもあります。

指値売りのデメリット

まず考えられるデメリットは、どこが高値になるか分からないということです。ダイコー通産の場合は、1,900円が高値でしたが、これは結果的に分かることでどうなるかは誰にもわからないのです。仮に、もっと上がっていて2,000円になっていた場合もあったのです。

また、初値がいくらになるかもわかりませんし、初値が一番高い値段になる可能性もあるのです。もし、初値より高い値で売り注文を出していたとすると、せっかく初値で売っていれば一番高い値段だったのに、売りそびれてしまうなんてことだってありえます。これが一番悔しいかも。正直に初値で売っておけば・・・となると悔やんでも悔やみきれません。

そういったデメリットやリスクを考えると、初値で売っておいたほうが無難といえば無難な気もします。

ただし、初値が高騰することが目に見えているような銘柄で上場日に初値が形成されないような銘柄(買い注文の方が多すぎて値がつかない)などは、上場2日目に一定の制約をかけて初値が形成しやすくするという措置が取られることがあります。その場合は、上場3日目の制約なしで取引できるようになったところで売りに出した方が高い値段で売ることができる可能性があります。実は、初めて当選した銘柄がそんな優良銘柄だったみたいで、もうちょっと工夫していれば・・・という感じになったのです。

とはいえ、この場合(3日目で売る)でも成行にするか、指値にするかは難しいところですね。

どうなるか分からないものは、初値で売っておくというほうがよいのかもしれません。欲をかくとたいていうまくいきませんからね。