すべての道はセミリタイアに通ず
私がセミリタイアという概念を認識し、それに向けた取り組みを開始してまもなく2年目が終わろうとしています。
あと、2カ月あまりで年が明ければセミリタイア計画3年目になります。
この2年間というもの、セミリタイアを意識した生活を心がけてきました。まさに、いろいろなことがセミリタイアにつながっていくような生活です。「すべての道はセミリタイアに通ず」なのです。
とはいっても、大それたことはしておりません。それでも、意識するかどうかで大きな違いはあると思うのです。
セミリタイアをするには、無意識では達成できません(意図せず可能になっている人はいるかもしれませんが)。何が必要か考えて取り組みをしていく必要があるでしょう。
セミリタイア計画とは、セミリタイアするための「インフラ」をつくることではないかと思いはじめました。
「インフラ」を構築したい
セミリタイア生活とは、早い話がお金の問題に還元されます。十分なお金があれば今すぐにでも会社を辞めたいところです。
とはいうものの、普通の人は早期リタイアできるほどの資産を作るのには時間がかかります。しっかり資産形成を行って、セミリタイア生活ができる生活習慣を身につけることが必要です。
セミリタイア計画とはいわばセミリタイアを達成し、継続するための「システム」を作ることなのではないかと思うのです。
つまり「インフラ」をつくるということ。
「インフラ=インフラストラクチャー」という言葉は元々ラテン語からきており、下部ないし基盤を意味する「インフラ」と構造とか建造を意味する「ストゥルクトゥーラ」を合成した言葉です。
インフラの父と呼ばれる古代ローマ人は、インフラの天才でした。
アッピア街道に代表される道を帝国中に張り巡らし、そのために川や谷には橋をかけ、山にはトンネルを掘り、できるだけまっすぐな道を整備しました。
ただ単に道をつくるのではなく、4層にもなる基盤作り、排水溝も作り、隙間なく敷石を並べるという徹底ぶり。車道と歩道も分けて作っていました。
軍事的な目的もありましたが、使いやすい道ならば民間人でも使いやすいのは当然のこと。通商が盛んになり、ローマ帝国は一大経済圏になったのです。
まさに「すべての道はローマに通ず」を実現したのです。
また、水道橋もあちこちに作り、首都ローマには何本もの水道を引いていました。
そうした基盤があったからこそ、ローマは平和と繁栄を享受していたのです。
セミリタイアにおけるインフラとは?
では、セミリタイアにおける「インフラ」とはなんなのでしょう。
①投資を継続できる環境
まずは、投資を継続して行える環境をつくること。
私の場合でいえば、毎月の給与の中から一定額をつみたてNISAなどの制度を利用して、インデックス投資に回す仕組みを作っています。すぐに大きな利益がでるわけではありませんが、20年、30年後に大きな実を結んでくれればいいなと思います。
https://tiberius-caesar.com/semiritaia-index-fukanou
また、SBI証券の米国株・ETF定期買い付け制度を利用して、配当金目的でHDVの積み立ても行っています。将来的には、ある程度まとまった配当金が定期的に入るようにしたいと思っています。やはり、定期的にお金が入ってくるというのは魅力的です。セミリタイアした後ならばなおのこと。
https://tiberius-caesar.com/haitoukin-semiritaia
投資はセミリタイアにおいては必須ではないかと思います。まさに、セミリタイアにおける「アッピア街道」たるべきでしょう。
②節約を心がけた生活習慣
また、節約を心がけ無駄遣いをしないこと。ほんとうに必要なものにだけお金を使うことを意識するようになりました。もし、このお金を投資に回したら・・・と考えるクセがつきました。そうすると、もったいなく思えてきてお金を使うことを控えることができます。メリハリをつけるということでもあります。
https://tiberius-caesar.com/mudazukai-fusegu
https://tiberius-caesar.com/okane-tsukawanai-semiritaia
また、できるだけ楽天ポイントを集めるようになりました。楽天銀行、楽天証券、楽天ペイも導入してポイント還元を意識した買い物などをするようにしています。
こうした生活習慣は、セミリタイアを達成したあとでも役に立つでしょう。生活費を抑えることが必要になってきますので。低コスト体質も立派なインフラです。
https://tiberius-caesar.com/seikatu-suijun-setsuyaku
まあ、あとはこのブログもインフラと言えるでしょうか。給与以外の収入源ができればいいなというくらいで始めましたが、今のところまだ赤字です。たぶん、これ以上は難しい気もしています。まあ、最低限サーバー代くらい賄えればいいかと思います。
真に人間らしい生活を送るために
塩野七生氏によれば、ローマ人はインフラを次のように考えていたのではないかとのこと(ローマ人の物語27・28)
人間が人間らしい生活を送るために必要な大事業
この「人間らしい生活」というのが、まさにセミリタイアの目指すところ。会社というものから、経済的にも精神的にも解き放たれてこそ、「真に人間らしい」生活ができようというもの。
やはり、そのためには大事業が必要なようです。
ローマ人は、インフラを作りっぱなしにはしませんでした。常にメンテナンスを行っていたのです。ローマ帝国が崩壊して300年以上経っても、ローマ街道はきれいな状態で残っていたという記録もあります。それほど、ローマ人はきっちり作っていたのはもちろんのこと、メンテナンスも欠かしていなかったですね。
セミリタイアに向けたインフラも不断のメンテナンスを心がけていきたいです。
「すべての道はセミリタイアに通じている」とともに、「セミリタイアは1日して成らず」でしょうから。
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