最近気になる高配当株ETF(SPYD):HDVとの違いは?
私は、セミリタイアに向けた投資の一環として、HDVというETFの積立を行っています。
いわゆるアメリカの高配当株ETFで、配当利回りは3%超というものです。配当の高さが魅力的で、積立をしていって将来的にはまとまった配当金が定期的に入るようになればいいなあと思っています。
HDVは、アメリカの高配当な銘柄を集めたものです。主な構成銘柄は、以前に調べたとおりです。
https://tiberius-caesar.com/hdv-kousei-meigara
実は最近、高配当ということでは、HDVを上回るETFがあることを発見しました。どなたかのブログでたまたま見つけたのですが、今までなぜ気づかなかったのか不思議です。
それが、SPYDというETFなのですが、気になるので調べてみました。
SPYDの基本データ
まずは、SPYDの基本データです。
- 設 定 日:2015年10月21日
- インデックス:S&P500 高配当指数(S&P500 High Dividend Index)
- 委 託 管 理 料 : 0.07%
- 配 当 利 回 り : 約4.6%
設定されたのが2015年と比較的最近です。また、経費は0.07%と、HDVの0.08%と比べても遜色ありません。
ベンチマークとしているのが、S&P500の高配当指数となっているのが特徴でしょう。そして、利回りが直近では4.6%と、驚異の4%超えです。HDVも約3.6%と、ETFとしては十分な高い配当利回りですが、それを1%も上回るものがあったとは!
SPYDの構成銘柄
では、このような高配当になる銘柄はどのような構成になっているのでしょうか。
特徴としては、不動産セクターの比率が非常に高いことのようです。
SPYDのセクター別の割合は以下の通りです(2019年10月現在)
参考として、HDVの構成割合も載せておきます。
セクター | SPYD割合 | HDV割合 |
不動産 | 21.08% | 0.07% |
一般消費財・サービス | 14.22% | 1.91% |
公益事業 | 12.82% | 8.67% |
エネルギー | 10.88% | 21.26% |
金融 | 10.05% | 11.39% |
情報技術 | 10.04% | 10.12% |
生活必需品 | 8.38% | 14.45% |
コミュニケーションサービス | 4.60% | 6.81% |
素材 | 3.33% | 0.67% |
資本財・サービス | 2.45% | 8.94% |
ヘルスケア | 2.14% | 15.29% |
こうして見てみると、HDVとは構成セクターがまったく違うことがわかります。
SPYDで特に目立つのは、不動産の割合の高さです。HDVでは、ほとんど入っていません。不動産・REITにも投資できるのが、SPYDの特徴のようですね。
逆にHDVは、エネルギーやヘルスケアといったいわゆるディフェンシブと言われるセクターが多くなっています。
不動産・REITは、基本的に賃貸収益を上げる事業ですので、配当が高い傾向にあるということでしょうか。それに吊られてSPYDの配当も高くなっているのかもしれません。
配当だけ見れば魅力的だが・・・
SPYDは、なんといっても配当の高さがすごいです。4%を軽々と超えているのですから。配当金を重視するなら、うってつけのETFでしょう。
とはいえ、気になるには不動産セクターの高さです。全体の20%がこの不動産セクターになります。私のなかでの勝手なイメージですが、不動産ってバブルで急に伸びたりする一方で、バブルが弾けるとあっという間にしぼむ感じがあります。
不動産は、景気敏感株とディフェンシブ株の中間くらいとの情報を読んだことがあるような気がしますが、個人的にはかなり景気に敏感が気がします。
今は、アメリカの不動産業界は景気がいいのかもしれませんが、このあとどうなるかはわかりません。リーマンショックの発端もサブプライムローンとかいうものだったようですし。
ということで、今のところは様子見をしようと思います。