MENU

インデックス投資は暇になるくらいがちょうどいいのかも

私が投資を初めておよそ1年になります。昨年2018年の1月から、つみたてNISAの制度が始まったのをきっかけとして投資という世界に足を踏み入れました。それまでは、単に銀行に貯金をしていただけのまさにズブの素人でした。

私が選んだ投資法が「インデックス投資」というものです。水瀬ケンイチさんの著書「お金は寝かせて増やしなさい」の影響をモロに受けたわけですが、長期・分散・積立というスキームが分かりやすく、初心者の私でもできそうだと思ったのが大きかったと思います。

そこから1年が経つわけですが、最近やることがなくて暇になってきました。

設定したら「ほったらかす」だけ

インデックス投資の場合は、愚直にインデックスファンドである投資信託などを積み立てていくだけです。デイトレードのように頻繁に売り買いするわけでもなく、淡々と積立をしていくだけになります。

私はネット証券を使っているのですが、買いたい商品を決めて、毎回の買い付けの金額を設定し、買い付けしたい日を設定しておけば、後は自動的に買い付けをしてくれます。

要は、一度設定してしまえばあとはなにもすることがないのです。

私も、投資を始めたころは、どの投資信託がいいのだろうといろいろと調べてみたり、どの地域にどのくらいの割合で投資したらいいのかなどなど結構熱中していました。また、実際に買い付けをすると毎日の投資信託の基準価額をチェックして、上がった下がったとハラハラしていました。

しかし、一定の結論が出て買い付けする投資信託や投資先の地域分散なども決まると特にすることがなくなったのです。株式市場の動向は関心をもって見ていますが、自分の保有するファンドがどうなっているかもあまり気にならなくなってきました。日々上がったり下がったりするので、気にしてもしようがないのです。

最近では、たまにマネーフォワードを見て証券会社の残高が増えていると、「あぁ、おとといが買付日だったっけ?」みたいな感じになっています。もはや関心が薄れてしまっている。でも、これはこれでいいことなのではないかと思っています。

成功している投資事例は・・・

こんなデータがあるそうです。

アメリカの投資信託委託会社のデータによると、投資で最も成功していたのは、

  • 投資信託を買った人が、買ったことを忘れて放置していた
  • 投資信託を買った人が、亡くなってそのまま放置されていた

というケースらしい。これが本当だとすると、頻繁に売り買いすることは無意味らしいということになります。頻繁に売り買いすると、手数料負けして結局利益がなくなってしまうのかもしれません。また、人間は、感情を持つ生き物ですから、株価が下落すると怖くなって投げ売ってしまったりします。それも、リターンを得るチャンスを捨ててしまうことになるのかも。

つまり、結論としては「ほったらかす」のが一番らしい。それも存在を忘れるくらいに。

適度な距離感を持つことが大事

もちろん、ほったらかして存在を忘れてしまうなんてことはないと思いますが、ときどき口座を覗いてみるくらいがちょうどいいのかもしれません。つかず離れずといった感じです。

これのいいところは、株式市場が大幅に下落しても「無視」できることです。2018年末に世界的な同時株安が発生しました。私の証券会社の口座にあるものも、ずいぶんとマイナスになってしまったのですが、前述のように関心が薄くなっていましたので、「ふーん、しょうがないねぇ」という感じでした。

たぶん、投資を始めてすぐくらいの時期だったら、「ヤバい、どうしよう」という感じになったでしょうが、毎月の買付日を忘れてしまうくらいになっていると、ダメージはあまりなかったように思います。1年かけて耐性がついてきた!?

これからも、株式市場は上下を繰り返していくでしょう。インデックス投資で大事なのはコツコツと積立を続けていくことです。実際の買い付けは、証券会社のシステムにお任せして、やることがないくらい「暇」でいるくらいがちょうどよいのかもしれません。