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インデックス投資でセミリタイアは不可能なのか?

私はセミリタイアに向けた資産運用として、インデックス投資をしています。

一応、現在のセミリタイアの目標は14年後(できれば早めたい!)ですが、それまで一貫してインデックス投資を続けるつもりです。

しかし、セミリタイアに関する議論の中でよくあるのが、「インデックス投資ではセミリタイアは不可能だ」というものがあります。

その考え方も一理あると思うのですが、今回はセミリタイアにおけるインデックス投資の位置づけを考えてみたいと思います。

セミリタイアにおける投資とは?

セミリタイアにおいては、投資を考慮に入れないということはないと思います。

セミリタイアとは、いかに早くお金を貯めこんで会社を辞めるかということですから、資産形成の成否がセミリタイアの成否を握っているといっても過言ではありません。

セミリタイアしたい人が「投資」という手段にたどり着くのは、当然のことだと思います。私もそんな一人でした。

セミリタイアしたいと思っている人は、できるだけ早く会社を辞めたいと思っているはずですから、以下のように考えるはずです。

考え方としては、

  1. 地道に貯金を積み上げていってもよいのが、セミリタイアに十分な資産形成をするには少々パワー不足
  2. そこで、多少リスクととってでも、資産を早く増やそう。
  3. すぐに始められる株式投資をしよう
  4. インデックス投資が一番簡単で合理的

こんな感じではないでしょうか。

インデックス投資でもセミリタイアはムリ?

しかし、果たしてインデックス投資セミリタイアをすることはできるのでしょうか。

ここで、簡単なシミュレーションをしてみたいと思います。

条件としては、

  1. 毎月5万円の積立投資
  2. セミリタイアするまで10年間続ける
  3. リターンは年平均5%とする

この条件でシミュレーションしてみると、元本が600万円、運用益が約180万円、合計で約780万円になります。

うーん、どうでしょうか。投資額の約1.25倍に増えていますからいいと思いますが、780万円でセミリタイアしようとは思わないでしょう。

それでは、毎月の積立額を10万円にしてみたらどうでしょう。それ以外の条件が同じだとすると、元本1200万円、運用益約350万円、合計1550万円です。

やはり、投入額が大きくなればそれだけ運用益の絶対額も増えます。しかしこれでもセミリタイアするには少ないように思います。

ここから分かるようにインデックス投資だけで資産を形成してセミリタイアをすることは確かに難しいと思います。

この金額は、今から10年間積立をしたという場合です。私の場合は、これまでに社会人として7年間働いており、その間の貯金もありますので、プラスアルファがあります。

インデックス投資が主役になるのはセミリタイア後

確かに、セミリタイアするときに持っておきたい資産を形成するには時間が足りないと思いますが、インデックス投資が本領を発揮するのはセミリタイアした後だと思っています。

もしも、セミリタイアしたタイミングで2000万円をインデックス投資をしているとします。その後は、積み増しも取り崩さずそのままホールドするとします。

5%のリターンでそのまま置いておくとすると、10年後には約3300万円、20年後には約5400万円、30年後には約8900万円にまでなります

もちろん、これは理想的な計算ですが、30年置いておけばありえなくもない数字ではないかと思います。

つまり、インデックス投資した分をそのまま置いておけば、数十年後のセミリタイア生活をかなり補ってくれるはずです。

ですので、セミリタイア直後はできるだけリスク資産は取りくずさず、パートやアルバイトなどで当面の生活費をまかないます。この時、資産が増えもしないが減りもしない状態が理想的です。

そうしてインデックス投資(ホールドするだけ)を続けて運用を続けます。そうしておけば、世間一般で言うリタイアする時期には、かなりまとまった資産となっているという算段です。

過度な期待は禁物です

ここまで見てきたように、インデックス投資だけでセミリタイアするときに持っておきたい資産を作るということは無理があります。

むしろ、インデックス投資の役割はセミリタイア後に資産がちょっとずつ増えていけばいいという感じでよいのではないかと思います。

ですので、インデックス投資に過度に期待するのは禁物です。かといって、一気に資産を増やそうとしてハイリスクな投資に手を出して大損を出してしまうと元も子もありません。

やはり、日々の生活の中での節約を通して堅実に資産を増やしていくことがセミリタイアへの近道ではないかと思います。もちろん、並行してインデックス投資で少しでも資産を増やすことができれば申し分ありません。

年齢別でセミリタイアに必要な資産額を計算してみた記事はこちらから