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セミリタイアで「心の安定」を得たい

最近、仕事が繁忙期に入っており残業が続いています。肉体的にしんどいのはもちろんのこと、精神的にもつらいものがあります。

体は疲れているのに、なかなか寝付けない。そして、夜中に何度か目が覚める。仕事のことが気になってしまうんですね。

セミリタイア」という目標があること、そして、ある程度の資産があることで、なんとか心の平衡を保てているように思います。

それでも、やはり早くセミリタイアしてこの状況から開放されたいという思いは募るばかりです。セミリタイアすることは、セネカの言う「心の安定」につながると思うからです。

セネカ「心の安定について」

古代ローマ時代の哲学者セネカに「心の安定について」という著書があります。

人間がもつ心の弱さや一貫性を欠くブレに惑わされることなく、確固とした生き方のできる心の在り方を得るためのアドバイスをする内容となっています。

その中のいくつかを書き出すとこんな感じになります。

  1. 自分の仕事に打ち込み、自分に許された場所で自分の義務を果たすこと。そして、状況が悪化したら、自分から仕事を離れ、閑暇のなかで生きること。
  2. 仕事を選ぶときは、自分の適性をよく考えるとともに、自分の力量で対処できない仕事や際限のない仕事は避けること。
  3. 少ない財産で質素な生活を送り、運命に翻弄されないように気をつけること。
  4. けっして、無意味で無益な仕事はしないこと。運命に翻弄されることなく、自分を保ち、逆境でも動じないこと。
  5. 自分を取り繕うようなことはせず、率直な生き方を心がけること。
  6. ひととの交わりに疲れたら、孤独に逃げこむこと。
  7. 心が疲労したら、さまざまな方法で気晴らしを与え、活力を回復させること。

読めばよむほど、セミリタイアをしろと言っているようにしか思えなくなってきます。

「仕事を離れ閑暇のなかで生きること」「少ない財産で質素な生活を送り」「無意味で無益な仕事をしないこと」「ひととの交わりに疲れたら、孤独に逃げ込むこと」

まさに、そうしたい。

セネカの果たせなかったこと

セネカはほかにも、「人生の短さについて」という著書でも、なによりも自分の時間を大切にするようアドバイスしています。

https://tiberius-caesar.com/jikan-kakuho

セネカはきっとリタイアして穏やかに生きたかったんでしょう。しかし、実際はそれを果たすことができず、最後は皇帝ネロによって自殺させられてしまうのです。

セネカが果たせなかったこと、心の安定を得て穏やかに生きること、を目標にセミリタイアに向けて励みたいと思います。

「人生の短さについて」の中に、「心の安定について」も収録されています。

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