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セミリタイアに必要な資質は次の5つである

イタリアの高校の歴史の教科書には次のような記述があるそうです。

「指導者に求められる資質は次の5つである。 知性。説得力。肉体上の耐久力。自己制御の能力。持続する意思。 カエサルだけが、このすべてを持っていた。」

カエサルは、古代ローマの武将・政治家です。「ローマが生んだ唯一の創造的天才」とも言われ、行き詰っていた共和制ローマを、帝政ローマへ導いた人物です。

上記の教科書では、理想的なリーダー像を語ったものと言えますが(イタリアの教科書、カッコイイ)、「指導者」を「セミリタイア」と変えてみても、案外しっくりくるのではないかと思うのです。

すなわち、

セミリタイアに求められる資質は次の5つである。 知性。説得力。肉体上の耐久力。自己制御の能力。持続する意思。」

というように。

必要な資質その1:知性

必要な資質その1は、「知性」です。

ボケっとしていてはセミリタイアはできません。セミリタイアするには「お金」に関する知識、金融知識と言ってもよいものが必要になります。

投資活動が必須になりますので、「利回り」とか「割引現在価値」などを理解していないといけません。また、そうした知識を使って、資金計画を立てるのにエクセルなどを使って計算することも必要でしょう。

要は、自分で考えて行動をするという点で「知性」が必要になるということ。

とはいえ、「知性」といっても大それたものではありませんので、最低限の知識と思考力が必要ということでしょう。

必要な資質その2:説得力

2つ目の資質、「説得力」は5つの資質の中でも最も必要度は低いかもしれません。

セミリタイアするにあたり説得する必要がある人がいる場合は、「なぜセミリタイアするのか」「セミリタイアしても大丈夫なのか」という問いに対して説明をして説得することになるでしょう。

家族とか、会社の上司とかが想定されるかもしれません。

まあ、カエサルキケロのような聴衆を巧みに引き込むような弁論術がいるというわけではありませんので、誠実に話をすればよいとは思いますが。

さらに、最悪、説得できなくても「強行突破」するという手段がありますので、この資質はそんなに必須ではないかもしれません。

必要な資質その3:肉体上の耐久力

3つ目の資質は「肉体上の耐久力」です。

リーダーの場合は、どんなに頭がよくても激務に耐えられるだけの健康がなければ務まらないということを意味するようです。

カエサルは、数日ぶっ通しで馬を駆ることもできたというくらいの鉄の健康を持っていたらしい。

セミリタイアという観点からについては、鉄の健康というレベルまでは必要ないでしょうが、普通レベルの健康は保っておきたいですね。

医療費をかけたくないという金銭的な意味合いもありますが、なぜセミリタイアするかと言えば、できるだけ自由な生活をしたいというものがあります。

せっかく自由になっても、健康が優れなければもったいないですよね。セミリタイア後の第二の人生を楽しむためにも健康には気をつけたいところ。「健康」も立派な「資産」と言えるのではないでしょうか。

そのためにも、バランスのよい食事、適度な運動、十分な睡眠を取りたいところ。セミリタイア前も、セミリタイアした後も。

必要な資質その4:自己制御の能力

自己制御の能力は、「自己管理能力」と言い換えてもよい。

セミリタイアをするにあたっては、資金管理をする必要があります。まず、投資活動。そして、節約を心がけなければなりません。

投資をするにも勢いではなく、きちんと計画を立てて進めていくとか、衝動買いをせずに計画的に生活をするといったところ。

セミリタイアしたあとも、計画的に資金を管理していくことが求められます。

いずれにせよ、ちゃらんぽらんではセミリタイアは不可能だと思います。

必要な資質その5:持続する意思

最後のそして最も重要だと思う資質は、「持続する意思」です。

どんなに綿密な計画を立てていても、それを実行し、そして続けていくことが以外と難しい。

必要になるのは、目標に向けて取り組みを断固として継続するという「鉄の意志」。

意思がなければ何事もなせないというのは、セミリタイアでも同じです。カエサルは、「帝政ローマ」を実現するという目標に向けて持続する意思を持っていましたが、私はセミリタイアという目標を持っているというわけ。なんともスケールは違いますが・・・

やや強引にイタリアの歴史教科書の言葉に結び付けてみましたが、5つの資質を意識して、今後も取り組みを進めていきたいと思います。