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仕事納めに思う「生涯現役」という生き地獄

昨日は2019年の仕事納めとなり、今年の「懲役刑」が終わりました。なんとか、今年も生き抜くことができたようです。

今年は、カレンダーの並びがよく、例年よりも長めの休みとなりました。が、それだけに、「仕事始め」が憂鬱になること必須です。

人生であと何回、仕事納めをすることになるのでしょうか。願わくは10回以内にしたいところです。

早いところ、本当の意味での「仕事納め」、つまりセミリタイアをしたいものですが、世間ではまったく逆方向に向かいつつあるらしい。

人生100年時代」「生涯現役」「定年延長」「継続雇用」などなど、勇ましい文言が漏れ聞こえてきます。

特に「生涯現役」なんて、やめてもらいたい。死ぬまで毎年「仕事納め」をしなければならないなんて、まさに「生き地獄」です。

70歳以降も働きたい人が8割!?

下記の記事によれば、70歳以降も働きたいという人が8割もいるらしい。

https://toyokeizai.net/articles/-/251776

これを受けてかどうか、政府も70歳までの就業機会の確保を図るという「成長戦略」を立てたというニュースもありました。

世の流れは、完全に労働期間の延長という方向に向かいつつあります。それを側面支援するためか、ここ数年で「人生100年時代」だの、「生涯現役」だのという言葉が頻繁に使われるようになりました。

そうやって、だんだんと雰囲気を醸成して、「そうか、みんな年をとっても働くのが普通なんだ」という感じにしていくのでしょう。

70歳以降も働きたいという人が8割もいるということですが、実際は、辞めたくても辞められないというのが実情なのでは?可能なら働きたくはないが、生活するためには働き続けるしかない・・・それが現実なのかもしれません。

それを「生涯現役はすばらしい」というキレイゴトで、見てくれだけきれいにしても興醒めですね。

若い人にとってはまさに「生き地獄」

「生涯現役」「高齢者になっても元気に働こう」などと、のたまう人たちは、それを若い人、特に20代の人にも面と向かって言えるのでしょうか。

彼らからしてみれば、「70歳いや、75歳いやいや80歳まで働け」と言われたらどうでしょう。これから50年以上にも渡って働き続けなければならないことを意味します。

 

これって、ほぼ終身刑です。

 

「服役」をやっと終わったころには、もう人生の時間はあまり残されていない。「人生100年時代」とはいえ、健康寿命つまり元気に活動できる期間はそこまではありません。

終身刑を言い渡された者に残された感情は、「絶望」でしかありません。進むべき足元の道は、「生き地獄」につながっているのが分かっているのですから。

天国に行くためには

この「生き地獄」を避けるためには、早いところ資産を作り「経済的独立」を果たし会社を辞めるしかありません。

そのために、若いうちから倹約をし、投資をするという活動が必須になります。せっかく稼いだ金を右から左に浪費していては、いつまで経っても資産は貯まりません。

特に資産運用における「複利」の効果は、運用期間が長ければ長いほど、差が大きくなってくることは周知のとおりです。つまりは、若いうちから資産形成に取り組む必要があるのです。

 

将来的には、「仕事を辞められる人」と「いつまでも仕事を辞められない人」に二分化していくことでしょう。

 

早いところ「生活のため」の労働から解放されて、自分の真の人生を謳歌するという天国に行きたいものです。

地獄へ通ずる道が、はっきり見えている人は対策がとれるはずです。その道を辿らないようにすればよいのですから。マキアヴェッリもこう言っています。

天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである ― マキアヴェッリ『手紙』

早く本当の意味での「仕事納め」をしたい!

セミリタイアとは、まさに「脱獄」です。終身刑なんてまっぴらごめんです。

https://tiberius-caesar.com/semiritaia-datsugoku