「会社に縛られないお金」を作れば自分の命を守ることができる
連日、新型コロナウイルスのニュースばかりですが、そんな中あまり注目されていませんが関連したこんなニュースがありました。
中国の武漢から政府のチャーター便で帰国した人の受け入れの担当をしていた内閣府の37歳の男性職員が自ら命を絶ったというニュースです。
遺書などはなく、動機は不明ということですが、多忙な業務に追われていたことは想像にかたくありません。
また、こんなニュースもありました。
一時ニュースで大きく取り上げられた神戸市の小学校の教師によるイジメ問題ですね。激辛カレーを無理やり食べさせたとか、テレビでは面白おかしく取り上げていましたが、そのトバッチリもいいところですね。
いずれも30代という若さで自ら命を絶つという痛ましい結果になりました。
取りあげたのは、たまたま両方とも公務員の方でしたが、注目のある事件に関連していたこと、公務員ということがあったために報道されいてるだけで、民間企業でもこうしたことは多くあるのではないでしょうか。
こうしたことは他人事ではありません。
では最悪の結果を避けるためには何が必要なのでしょうか。
私はそれは「会社に縛られないお金」だと考えています。
何が彼らを追い込んだのか
先に取りあげたお二人とも仕事上ではかなりの負担がかかっていたことは想像に難くありません。
内閣府の職員は、新型コロナウイルスで帰国者の対応にあたっていたということですから、まさに現場で業務にあたっていたのでしょう。
帰国者たちのクレームや要求に対応しなければなりませんし、宿泊先の手配やら空港からの移動の手配、各種関係機関との連絡・調整など休む暇もなかったでしょう。
それでもメディアは、対応が悪いとか食事もをもっといいものを出せとか上から目線で批判します。そして、それを怖れた上層部からもプレッシャーがかかっていたことでしょう。
私も事務職なので、どれくらい大変でやることが多岐に渡るか想像ができるので、もし自分がその担当になったと考えたらオソロシイことこの上ないです。
神戸市教育委員会の係長も同様です。
対応にあたる業務が激増したことはもちろんのこと、メディアで大きく取り上げられたことで、おかしな正義感を振りかざす市民から多数のクレーム電話にも対応しなければならなかったでしょう。
また、上からも迅速に対応するようにプレッシャーをかけられていたことも想像に難くありません。
いずれにせよ、両人とも相当精神的に追い込まれていたのではないかと思うのです。
そういう状態になると、なかなか冷静にものを考えられなくなるのかもしれません。
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辞めるという選択肢はなかったのか
そんな状態になったら、もう辞めるという選択肢は考えられなかったのでしょうか。
命より大切な仕事などありません。
でも、彼らはできなかった。なぜか。
具体的な状況は分かりませんので、想像するしかありませんが、仕事を辞めた場合の生活が考えられなかったのではないかと思うのです。
世間一般には、働いていないと生きていけないと思われています。それは主に経済的な理由なのですが、裏返して言えば仕事(会社)に生活を握られている状態なのです。
だから、仕事を辞めるという選択肢が考えられなかったのではないでしょうか。
「会社に縛られないお金」で命を守る
もし、仕事を辞めても大丈夫と思えるだけのお金があったとしたらどうでしょうか。
もちろん、完全引退するには不十分かもしれませんが、それでも必要があればいつでも「会社なんて辞めてやる」と思えるだけのお金があったとしたら。
それこそ「お金に縛られないお金」なのですが、心持がだいぶ違ってくると思うのです。
まして、自らの命を絶つという極限まで追い込まれることはないのではないか。そうなる前に、辞めてやればいいのですから。
資産が増えれば増えるほど、会社への依存度を下げることができます。お金はいざという時に、自分の命を守ってくれるのです。
そのためには、できるだけ生活費を節約して残った分を投資に回していくしかありません。
稼いだ分だけ使っていては、永遠に「会社の奴隷」として生きなければなりません。そして、いざというときに身動きが取れなくなるのです。
セミリタイアを目指す、目指さないは別としても自分の安全保障政策として、しっかりと資産の形成に取り組んでおくことは大事ですね。それが自分の命を守ることにもなるのです。
残業が続いて心身ともにつらいときには、会社への依存度を下げる大切さを痛感しました。