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飲み会という名の拷問の非生産性について告発する!

先日も、私の嫌いな職場の飲み会がありました。例によって、係長未満のいわゆるヒラ社員のみによる飲み会です。

幹事役の人から飲み会の案内があったときは、こころの中でそれはそれは深いため息を吐きました。どうやら、私以外のメンバーは全員参加の様子。この同調圧力に負けて参加することになってしまいました。当日に、仮病を使って早退することも考えましたが、さすがにそこは社会人として踏みとどまったところです。切り札は別の機会にとっておこう。

でも、なんでそんなに酒を飲みたがるのか理解できません。飲みたければ、勝手に飲んでいればよいものを!どうして、職場の親睦といえば、条件反射的に飲み会を設定したがるのか。今もって、その理由は不明です。まあ、そういう短絡的な発想しか頭にないのでしょうね。しかし、飲み会のなんと非生産的なことか…

非生産性①:飲み屋のコース料理というボッタクリ

仕事が終わったあとの夕刻6時からスタート。今回は、中華のお店です。片言の日本語を話す中国人のおばはんが出てきます。

「モウ、ハジメテエエナ。イマカラ、スタートナ。ニジカンナ」

とりあえず、今回の拷問の時間は2時間。3時間コースでなくてよかった。腕時計をチラリと見やる。まだ、始まったばかり、早く時間よ過ぎろ!しかし、妙に関西弁なのが気にかかる。

例によって、私はウーロン茶を頼む。最近は、もう迷いがないです。どう思われようが、飲みたくないものは飲まない。そういう決意です。

みんな楽しそうにビールを飲んでいます。早い人は、もう2杯目にいっています。こういう飲み放題コースでは、私のようなお酒の飲めない人は、本当に割がよくない。飲み放題といっても、お茶をそう何杯も飲めるわけではありませんので、絶対に損しています。今回も、ウーロン茶を頼むと、先ほどの中国人のおばはんが冷蔵庫から2Lのペットボトルを取り出し、グラスに注いでいます。それを、客から見えるところでやるか?

テーブルに置いてあるドリンクメニューを見ると、ウーロン茶は1杯150円との記載あり。単品では、150円で出しているらしい。ペットボトルのお茶を1杯150円で出すのだから、いい商売ですな。

今回は、飲み放題付きの3,000円コース。唐揚げや八宝菜、チャーハンなどが出てくるが、絶対に3,000円もしない。全ての料理が一変に出てくれば、それもよく分かるのですが、時間をおいて少しずつ出てくるものだから、料理の総量が分かりにくくなっている。こんなもんに、3,000円も出すなんて涙が出てきますねぇ。映画なら前売り券で買えば、2本も見られるのに!

非生産性②:酔っ払いにからまれる

飲み会の何がイヤかといえば、酔っ払いです。アルコールが回ってくると、態度がでかくなり、横柄になり、エラそうに話だします。

こちらは、飲み会が進むにつれ、疲れてきて頭も痛くなってきているのに、酔っ払いは飲み会が進めば進むほど、元気になってくるのですから、手に負えません。

「○○さん(筆者)も、もっと遊んだほうがいい!遊べるのは、これだけは言っておくけど、若いうちだけだから!」

「ハハハ・・・。」

「ハハハ」しか言うことがありません。私は基本的に、自分から話題を振ることはありません。そして、適当に「うん、うん」と相槌を打つことに専念しております。なんせ、他人にまったく興味がないのです。興味がないので、話すこともないのです。そんな私には、このはなし続けなければならない飲み会の時間というものが苦痛でしようがない。そして、なるべく話題の中心となって話さなければならないという事態に陥らないために、ひたすら存在感を消すことに注力しております。

そうこうしているうちに、酔っ払いが上司である課長のモノマネを始めました。一座は大盛り上がり。今回は、なにか話題がなくなってきたりすると、誰かが「課長だったら、どう言うかな?」と話しを振ると、その酔っ払いが課長の口癖をマネするというパターンが完成。

2時間も疲れる、疲れる。しかし、ほかの人たちは、「ワッハッハ!」「イヒッヒ!」と続いています。みなさん、疲れませんか?

同調圧力がすごい!

しかし、どうして飲み会が疲れるのか考えてみますと、その同調圧力にあるのではないか。

その場では、だれもが上司のことが嫌いでなくてはならず、だれもがスケベでなくてはならず(今回もお下品な話のオンパレード)、誰もが遊ぶのが大好きでなくてはならない。みんなその”一般的な概念”の範囲内でしか、話をしていないのです。そして、その理解の範囲内にいることを、その場の人に無意識のうちに強制するような雰囲気ができてしまっている。演技することを強制している。

そのことを、客観的に見ることができる人は、その息苦しさに疲れてしまうのではなかろうか。

その場で、「最近、生きていることの意味がよく分からなくて…」とか「どうせ死ぬのに、生きてて楽しいですか?」とか言って”爆弾”を落としてやろうかと思ったりもするのですが、おそらくそういう発言をしても、ジョークとして処理されて、おもしろいことを言うヤツくらいに済まされてしまうでしょう。こちらは、大真面目に言ったとしても、その場の雰囲気がそれを変質させてしまう。

考えれば、なんと同調圧力の強い空間でしょう。だからこそ、私のように適性のないものは心身を消耗してしまうのです。

早く終われ!!

ラストオーダーも終わって、2時間たったのにまだ終わらない。ダラダラとして、誰も席を立とうとしない。これだから、飲み会は嫌なんです。貴重な時間がなくなっていく。

ようやくそろそろと動き出す。ようやく、解放の時が来ました。ほかの人はみんなニ次回に行きました。行かなかったのは私だけ。これでよいのです。別に職場の人と必要以上に仲良くなる気もないし、仲良くなりたくもない。私には私の人生があるのです。

しばらく飲み会がないことを切に、切に祈ります。