お金を貯めて「自由」を買い戻そう!
解放奴隷 ー 自分で自由を買い戻した奴隷
古代ローマの奴隷とは?
「奴隷」というとどんなイメージをお持ちでしょうか?
主人に動物のようにこき使われているというイメージが一般的でしょうか。例えば、農場で働かされていたり、鉱山などの危険な場所で働かされている。あるいは、主人の家で使用人として働かされている。そんなところでしょうか。
古代ローマ時代にも、奴隷が存在していました。奴隷になった原因はいくつかありますが、戦乱で捕虜となり奴隷として売られた人や、借金が返せなくなり奴隷の身分になった(働いて返済する)といったことが多かったようです。
こうした奴隷については、イメージ通りに苛酷な環境で生きていた人もいたでしょう。数は少ないですが、奴隷の反乱もありました。しかし、その一方で、大切にされていた奴隷もいたのです。
例えば、特殊な技能を持った奴隷です。ギリシャ哲学を教えるギリシャ人家庭教師の奴隷は、高値で取引され厚遇されていたようですし、文才に秀でた奴隷(政治家が演説や文書を作るときに重宝した)、経済に明るい奴隷(貴族は商業に従事することが禁じられていたので、しばしば奴隷の名義で商売を行い、実際に奴隷に実務を任せていた)などもいたのです。
彼ら奴隷は、「奴隷」であるという点以外では、一般市民と変わらなかったのです。
では、「奴隷」と一般市民は何が違ったのでしょう?
それは、奴隷とは、「自分の運命を自分で決めることが許されない人」だったのです。
つまり、自分の好きなように生きることができない。自分の所有者である主人のために、働き続けなければいけないということです。
これって、現代にもい当てはまると思いませんか?
現代の「奴隷」:会社員
会社員は、「奴隷」と言えないでしょうか。
会社に生活を握られ、嫌々でも出勤して、働かなければなりません。嫌なら、辞めればよいではないかと思いますが、なかなかそうはいきません。
日本型雇用制度では、一度会社を辞めれば、なかなか再就職が難しいのが実情です。年齢が高くなればなおさらです。
これは、新卒一括採用という制度であったり、会社は簡単に従業員のクビを切れないという仕組みによる雇用市場の流動性の低さにあります。
また、日本では一つの会社で全うするというのが、当たり前とされてきたので、その会社でしか役に立たないスキルを身につけることになります。そうすると、他社に転職しても、何の役にも立ちません。
よく言われることですが、海外では、会社に就職するのではなく、あくまで「仕事」に就くという意味合いが大きいのです。なので、会社が合わないと思えば、辞めて別の会社に行くということが普通なのです。
ですので、生活を守ろうと思えば、イヤな会社にしがみつくほかないのです。
でも、40年も縛られるなんて、懲役刑としか思えません。これが、私が会社員は「奴隷」だと言う由縁です。
「自由」を買い戻そう!
古代ローマの奴隷は、自由の身になることができました。主人が、長年の献身に感謝して、解放してやるということもよくあったようですが、奴隷自信がお金を貯めて自分で「自由」を買い戻すということもできました。
私は、これをやろうと思っているのです。セミリタイアは、現代の「解放奴隷」になることなのです。
そのために、資産を作りたいと思っているのです。嫌な仕事に耐え、節約し、運用し作り上げた資産で「自由」を買い戻す、これが私の目標です。
セミリタイア可能と思われる金額の資産、これを運用したり、取り崩したりして残りの人生を生きていくわけですが、これが「自由」を買うためのお金と言えるのではないでしょうか。
まだ、計画は始まったばかりですが、明確な目標ができましたので、それを目指して突き進むのみです。